『強力レオピン5+1』作品解説 <構成>
<解説> メンバーほぼ全員揃ってのコント公演はこの芝居から。今はなくなってしまった池袋の文芸座ル・ピリエという劇場は雨の中超満員となり、照明のオペ席から観たお客さんもいました。 「金ポンくん」は金子の劇団内での愛称。当時人気があった金田一少年の事件簿のパロディからスタート。 (2)は、登校拒否の生徒の家に担任の体育教師(佐藤)が訪問、説得したり、一緒に遊んで、生きる楽しさを 教える話。 (3)は01年『〜大賞典』で再演された長編コント。勤めていた電気機器の会社が倒産した山崎建三(蘭)が職安で順番待ちしていると、次々変なキャラが現れてなかなか順番が回ってこない。ヘルメットとシャベルを持った土方の山下さん(金子)、教師をクビになったヒゲもじゃ男(佐藤)や、「あぁ〜〜結婚した いっ!」が口癖のOL・吉田さん(山本)が山崎を困惑させる。 (4)と(8)も、01年『〜スープレックス』で再演。何故か自転車で登場する教祖が布団の干し方等を熱弁する太田の1人芝居 (4)も、ホセ(蘭)がスラング連発でゲストカップルを挑発する(8)も好評でした。 (5)は「働くおじさん」のカンちゃん、ペロくんが実は売り出し中のお笑いコンビという設定で、裏ではマジ喧嘩したり仲直りしたり。 (6)は太田の変態お父さんと不良娘の話。 (7)。当時劇団事務所で同居していた山本・佐藤コンビが、普段のバカ会話そのままに警官コント。 (9)佐藤・金子がバンドコントに挑戦。最初は気持ちよさそうに演奏していた2人だったが、なぜか2曲で終了。 (10)。当時芝居のかたわらサラリーマンもやっていた蘭が1人芝居。送別会という、宴会でありつつ悲哀を含む場を仕切る山崎という男を演じました。この山崎は(3)に登場していた男で、その(3)に出たヒゲ教師は(2)にも出ていて、(7)では警官に転職しているという、コント同士にも微妙なつながりがありました。 なお、タイトルの「5+1」の「1」として出演した川上典子はその後、ブラボーの照明係として活躍しています。 この芝居は、その後のコント公演の雛形を作った芝居で、メンバーがショートコントという物も意識しだした芝居でもあり、強く印象に残っています。 |