『ゆけ!モンゴルへ』
作品解説

<出演>
オルアカ・・・山本泰弘
曹操孟徳・・・佐藤正和
夏候惇・・・・野村啓介
干禁・・・・・金子伸哉
水鏡先生・・・玉垣光彦
呂布奉先・・・鎌倉太郎
宣教師ヨハネ・蘭 真人

<ストーリー>
 今から約1800年前、西暦200年頃。倭の国と呼ばれる日本では、呪術で国を治めようという女王卑弥呼[ヒミコ]が現れ、激しい内戦が続いていた。青年オルアカ(山本)は、戦いの中で恩師アラガ様(玉垣)を失うが師は最後に、「人心を治められる平和の剣」を探しに遠いモンゴルへ行けと言い残す。
 時は経ち、オルアカは中国に渡り、劉備玄徳という若者になりすましてその母と暮らし、モンゴルへ旅立つ機会をうかがっていた。オルアカは、強力な仲間を集めて世に出ようとするが、旅好きの宣教師・ヨハネ(蘭)と殺し屋風のハモり好き・ゴルゴ(鎌倉)が寄ってきただけだった。
 一方、冷徹な頭脳と統率力で乱世を勝ち上がってきた曹操孟徳(佐藤)は腹心の夏候惇(野村)、干禁(金子)とともに当面の敵、董卓を倒し、中国統一の野望のため、やはり剣を求めてモンゴルへ向かう。
 モンゴルへの山々で両軍の激しい戦いが始まり、戦力を持たない劉備軍は窮地に追い込まれるが・・・。

<解説>
 3年ぶりの天晴シリーズ第7弾は、三国志をベースに物語は展開、いつもの通り数多くのキャラクターが次々登場し、主人公オルアカや敵役曹操を大いに困らせました。話を進めようとする2人に対し、ほとんどボケ専門の蘭・鎌倉がかく乱、金子と客演の2人も敵に味方に縦横無尽にかけ回り、シリーズ史上でもスケールの大きい作品になりました。三国志は劇団内でもファンが多く(特に鎌倉)、殺陣・剣舞も自然と気合が入りました。
 1人数役は当たり前、キャラクターの登場数が異様に多いこの作品の中で、主役2人以外で特に好評だったのは、ソプラノ声の殺し屋ゴルゴ(鎌倉)、曹操の右腕として大活躍する片目の猛将・夏候惇(カコウトン・野村)、なぜか関西弁の気さくな董卓(トウタク・玉垣)、オルアカにつきまとう謎の女忍者・美蝉(ビセン・金子)、キモいと評判の舞妓・貂蝉(チョウセン・蘭)など。当然、各場面をまとめるオルアカと曹操は重労働に。
 憧れの三国志は、こうしてブラボー流バカキャラ・オンパレードと化し、お客様に「あの三国志をよくまあここまで好き勝手に壊したもんだ」と呆れながらも喜ばれたようでした。
 
 
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