『カジノ☆キング』作品解説 <出演> 金子伸哉 太田恭輔 鎌倉太郎 蘭 真人 山本泰弘 野村啓介 佐藤正和 <ストーリー> 1997年、中国返還前日の香港。新興マフィアのボス・ルー(佐藤)は時代の変化に乗じ旧勢力マフィアの2大ボス暗殺に成功し、さらに香港の利権を握ると言われるイギリス人香港総督ヨハン・ベッカーをも狙おうとしていた。 その折、魔都・九龍で平凡な床屋になりすましていた国際的スパイのマギー(金子)に「総督を護衛せよ」という皇帝密使が下されていた。スパイ司令官テリー(太田)の指揮の下、マギーはアンドロイドのアンディー(鎌倉)、女スパイ・リンダ(蘭)と作戦を開始する。 一方、2大マフィア暗殺を機に、うだつのあがらない地元警察も汚名返上に動き始め、中国政府の規制に怯える民間人の動きも慌しくなっていた。そして迎えた返還当日、記念式典のパレードにはそれぞれの思惑が激しく入り乱れる。 今まで正体を現した事がないヨハン・ベッカーを狙うルーと、それをマークするマギー達スパイと刑事達。その攻防は意外な結末へ・・・。 <解説> 芸術劇場に九龍城を再現した舞台を組んで、返還騒ぎの一日を描いたこの物語は、ブラボーカンパニーにとっても新しいスペクタクルに意欲的に取り組んだ作品となりました。マギーを主人公としたメインストーリーを軸に、エロ雑誌社の面々が中国政府の規制を逃れるため限界ギリギリの雑誌作りに執念を見せる「少年エロス」や、ジャッキー、ユンピョウ、サモハンの3人が日本のサスペンス劇場に挑戦する「ゴールデンハーベスト社」、迷路のような九龍城に配達に来たピザ屋が奇妙な世界を走り廻る「ドミソピザの男」の他、あの『グッドラック』のパロディーコントなど、バラエティに富んだラインナップはそれぞれ好評を頂きました。 また、この作品でブラボーカンパニーめて動員1000人を突破、久々に天晴パラダイスシリーズ以外の冒険物に挑戦した意味でも記念すべき作品です。 |